平成24年 海事代理士試験筆記試験の合格者が発表されました。
全国で202名の方が合格されました。誠におめでとうございます。
口述試験を受験される方は、引き続き最終合格を目指して頑張ってください。
昨年の筆記合格者が151名でしたから、51名という大幅な増加となりました。
申込者数も541名(昨年493名)、実際の受験者数が400名(同382名)と増加しており、
平均正答率が、6割を下回り57.90%となったことを踏まえれば、
1.問題の難易度がやや上がった
2.受験生が増えたことによる相対的なレベルの低下
などが原因として挙げられるのではないかと考えております。
筆記試験合格率は50.5%(昨年39.5%)となり、努力した受験生が報われる結果となりました。
特に、春先にNHK教育テレビにおいて海事代理士資格が取り上げられ、知名度が上がったことや、
東日本大震災以降の経済情勢を踏まえ、資格取得を目指す方々が増えていることなども、
受験生増加の要因として考えられるかと思います。
出題内容に目を向けますと、全体的な難易度は概ね平年並でしたが、各科目で新たな分野・条文から
出題されるケースが散見されており、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律など、一部の
科目においては、従来出題されたことがない条文からの出題が多くを占めるなど、科目ごとの
難易度にバラツキがあったように感じています。
また、これまでは過去問の焼き直しが多かった出題についても、参照条文こそ同じ条文でありながら、
例えば、問われている部分(1項ではなく3項とか、2号ではなく5号とか)が変わっているなど、
過去問だけを暗記すれば得点できる問題が少なくなってきているように感じました。
過去問を繰り返し解くことはが受験勉強の基本であることは事実ですが、今後はこれに加えて
先ほど申し上げたように、出題された条文だけではなく関連する条文なども見ていく必要があります。
過去問でよく問われている条項と、例えば同じ条文の別項・号なども併せて確認していくように
心掛けていきましょう。
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p>現在、筆記試験の分析を進めていますが、例えば先程の海洋汚染等及び海上災害の防止に関する
法律では、配点の半分以上が過去問に出題されたことがない条文からの出題となっており、
過去問のみを繰り返していた場合は、選択すべき語群を選びきれなかった可能性があります。
このような場合に法体系や仕組みが理解できていれば、誰に対して、どのような手続きが必要になるか、
確信は持てなくても、一定の方向性を見い出すことは可能かもしれません。
すなわち、過去問だけを繰り返し暗記するだけではなく、他の法律系国家資格と同様に、
しっかりと法体系や条文構成を把握し、理解する作業が必要になってきているものと考えられます。
この傾向はここ数年の一貫した傾向でもあり、出題者(国土交通省)の意図として定着してきている
ように思われます。
引き続き行われる口述試験も、本年の筆記試験合格者(202名)に加えて、昨年の口述試験
不合格者・未受験者(約15名)が受験資格を有することから、出来るだけ早く対策を開始することが
合格への近道となります。
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海事代理士試験は、空欄補充や語群選択など、一見すると簡単に思える出題形式を
採用していますが、実際には条文自体を正確に暗記していなければ解答できないものであり、
全18科目というボリュームとも相まって、実質的な難易度は決して低いものではありません。
これからチャレンジをされる方は、こうした面も十分に理解した上で、早めに学習のスタートを
切ることが必要です。当センターでは、これまでの実績を踏まえ、さらに講義内容・教材を
充実させて参ります。
最後になりますが・・・
残念ながら、不合格となってしまった皆様におかれましては、気持ちをリフレッシュし
来年の受験に向けて、着実に基礎力を高めていくことが肝要です。
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